お前は上がって来い。
―――――此処に。
『沢山の人間が居る中で、たった一人を選ぶんよ?』
柔らかい日差し。
『少しくらい、何か……例えば、縁ってもんとかを信じてみとぉない?』
心地よい春風。
『宍戸は誰を"選んだ"の?』
薄桃色が其処彼処に残るコートの中、たった一人を選ぶ。
『俺は、』
迷いなく仰がれた瞳。
始まった瞬間は、あの一瞬で無ければならなかったのだ、と理由理由も無く思う。
『お前は上がって来い。』
この声は届くだろうか。
途中で潰えることも無く。
『此処に。』
届け。
そして並び立つ存在となれ。
―――――お前は、俺を賭けさせたのだから。
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日記から移植の邂逅予告SSS。
映画や本の予告調にしてみたくて悪乗りしたような気が……;
このSSS、邂逅1の前において0にしても楽しかったかも><
いつか小説ページを整理した時、してみたいです……
でも、既に本編とは台詞が変わってしまってて、そのまま使えなかったりします^^;
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