お前は上がって来い。


―――――此処に。














       
『沢山の人間がる中で、たった一人を選ぶんよ?』



柔らかい日差し。



『少しくらい、何か……例えば、縁ってもんとかを信じてみとぉない?』



心地よい春風。



『宍戸は誰を"選んだ"の?』



薄桃色が其処彼処に残るコートの中、たった一人を選ぶ。



『俺は、』



迷いなく仰がれた瞳。
                           
始まった瞬間は、あの一瞬で無ければならなかったのだ、と理由わけ理由も無く思う。



『お前は上がって来い。』



この声は届くだろうか。
   
途中でついえることも無く。



『此処に。』



届け。

そして並び立つ存在となれ。















―――――お前は、俺を賭けさせたのだから。














- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Last up date 2004/1027

日記から移植の邂逅予告SSS。
映画や本の予告調にしてみたくて悪乗りしたような気が……;

このSSS、邂逅1の前において0にしても楽しかったかも><
いつか小説ページを整理した時、してみたいです……
でも、既に本編とは台詞が変わってしまってて、そのまま使えなかったりします^^;


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Back