『ユディト正史』より『翠緑回帰』抜粋。




"懐かしき鳥篭失はれてのち、過去は動き出さんとし。

 穹窿きゅうりょうもと、雛は旅立たん。

 其の身守りし、殻が高庇こうひの喪失を機に。

 片手の鬼籍に道を示され、安寧破りしものを求めるも、

 幼き羽未だ飛ぶに足らず、古巣へ帰らん。

 其の地で雛は風を得、再び立つ。

 最も罪抱へし者に柴灯しとう託され、の海へ。

 血の起点、感情が根源の地へと導かれるままに。"







- - - - - - - - -
私を旅立たせまいとしたものが無くなった。
失った加護はとても大きく、幼い私は過去に縋る他は無い。
そして此の血と、それに纏わる感情が始まったあの故郷へと還るのだ。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Last up date 2006/4/6

古文・漢文は得意科目でしたが、上は結構間違っているかと。
見逃して下さりませ……。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Top -- Next